1994年にオープンしたATCは、現在では様々な「顔」をもつ、日本国内だけでなくアジアを中心に世界から、人や企業の集まる複合商業施設になりました。
開業時は年間1,000万人の来館者があり、現在でも年間650万人の来館者がある大阪でも有数の集客施設です。
またATCの立地する南港コスモスクエア地区は、当初は無かったマンションや学校もでき、昨年7月にはATCの岸壁に、この南港と四国・九州をつなぐ関西汽船のフェリーも入るようになり、空き地ばかりであった頃のイメージから、大きく変化してきています。
ATCは、3年前に「新生ATC」として再出発し、「市と祭のある街」というコンセプトをつくり、それまでの方向性を変え、数多くの市民の皆様の協力を得て、我々の提供する「広場」で、様々なライブ、クラシックコンサート、ダンス、よさこい、似顔絵、パフォーマンス、朝市などの「手作り」ともいえるイベントを数多く開催してきました。
また、ATCだけでなくWTCやハイアットリージェンシー大阪やインテックス大阪など周辺企業・施設とも連携した「街」としての取り組みも実施しています。
昨年開催された「OSAKAフェリーまつり」においては、私どもも実行委員会に入り、行政と連携した活動をさせていだだきました。以前は個々で活動していた各施設や、行政、そして応援してくださる市民の皆様が、「南港を何とかしたい」という思いのもと、この間の活動で、ようやく一体化し、21世紀の大阪に確実に動き出してきています。
私は、現状650万人ほどの来場者数を3年後には800万人、5年後には1,000万人の方々がATCに来館していただけると考えております。これはATC単体の力では困難な目標ですが、協力してくださっている市民の皆様、出演してくれるアーティストの皆様、そして南港コスモスクエア各施設と関係する行政の方とのチームワークで、実現可能であると信じています。
15周年を迎えるにあたり、社内でプロジェクトチームを立ち上げ「やさしい たのしい シーサイド」というコンセプトを作りました。このコンセプトはいたってシンプルなのですが、ATCは人にも、環境にも「やさしく」ありたい、そして誰もが「楽しめる」場所でありたい、そんな大阪の「海辺」にあるATCへ、多くの方々に訪れて頂きたいという私どもの気持ちを込めております。
15周年を迎えるこの1年間、皆様への感謝の気持ちを込めたイベントを多彩に開催させていただきます。
是非南港ATCに、皆様お運びいただき、楽しい一時をお過ごし下さいますようお願いいたします。
アジア太平洋トレードセンター株式会社
代表取締役社長 岡田 紀男 |