事例集

ATCでの様々な実例をご紹介いたします。

個人事務所が大きな組織ともコラボできる ATC の多様性に賭けたい

ODP(大阪デザイン振興プラザ)
上山敦司事務所

50歳で旅する写真家になる。その想いを胸に会社を退職し、踏み出した写真家の道。最初の旅は、フランス〜スペインに伸びる、サンティアゴ・デ・コンポステーラ1,700km巡礼の旅でした。20kgを超えるバックパックを背負い77日かけて歩いた冒険は、東海道、ベトナム、スリランカと続きました。しかし、仕事としてうまくまわっていかず、暮らし自体がアドベンチャーになりはじめたとき、友人に紹介されたイベントで、期せずして出会ったのがODPのスタッフさんでした。

クリエイターに特化したインキュベーションオフィスであれば、好転させるヒントが見つけられるかもしれない。何よりも、単独での活動が続いていた自分にとって、同じような志の仲間が欲しいというのが、ODPに入る最大の要因でした。

入所は2019年12月。いざ入ってみると、クリエイターの仲間ができることはもちろん、ATCにあるODP以外のさまざまなセクションと繋がりあることもわかってきました。一般のオフィスにいては、繋がることが難しいような大きな企業や組織とも、面白い企画さえあれば、コラボレーションできるチャンスがあるかもしれない。そう思い始めてから数ヶ月後の現在、環境ビジネス常設展示場「エコプラザ」さんに「SDGsトレジャーハンターズ」共同プロジェクトを採用していただき、動き始めています。

この企画は、SDGs先進企業を宝に見立て、その取組事例を取材しエコプラザのWEBサイトと展示スペースを使って発信する活動です。駆け出しのクリエイターにとって、信頼や発信力は無いに等しいもの。しかし、実績のある組織と共同でプロジェクトを運営することで、レバレッジをきかせて、力強く成長することも夢ではないように思えてきました。

コロナのこともあり、旅する写真家としての活動をできる状況ではありません。そのなかでも、ODPを含めたATCという母体をフルに活用させていただいて、肩書きをこえた冒険にチャレンジを続けていきたいと思っています。