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ATC便り

修学旅行でMICEを学ぶ|福島の高校生がATCを歩いた2時間

こんにちは、ATC経営戦略室のロバートです。先週の記事では、リミナルスペースとバックルームズの話から、ATC Osakaの夢のような景色を写真と動画でご紹介しました。今週は、ATCがビジネスの場として動いた、ある火曜日の午後の話を書きます。

福島から、70名の高校生が来ました

10月6日、火曜日。福島県の県立高校の生徒70名が、修学旅行でATCを訪れました。旅行会社を通じたお申し込みで、ホール事業部と経営戦略室が、大阪観光局と一緒にプログラムを組みました。

午後1時半から3時半までの2時間です。館内を歩く見学に約40分、コンベンションルーム2での講義とワークショップに50分。先に見て、それから聞く。その順番を、最初に決めていました。

「人を集める力が、まちの未来を創る」
ATCから考える大阪×福島の未来 MICEから学ぶ起業家精神
2026年10月6日(火)13:30〜15:30|ATC館内・コンベンションルーム2

ATCホールの入口前に集まった生徒たちの後ろ姿。青空の下、緑色のガラスの外壁にATCの文字が見える
ATCホールの入口前に集まった生徒たち

「イベントプロデューサー」になったつもりで歩く

見学の前に、ひとつ役が用意されていました。今日は「イベントプロデューサー」になったつもりで歩いてみる、というものです。同じ建物でも、立場が変われば見えるものが変わります。プログラムには、都市プランナー、経営者、福島県の企画担当という立場も並んでいました。

道のりは、全長約1km。ATCラウンジから、ギャラリーの入口、アトリウム、ホール、会議室へと続きます。それぞれの場所には、問いがひとつずつ添えられていました。

ATCラウンジ
大切な人を迎える空間には、何が必要だろう?

ATCホール
同じホールが、会議にも発表会にも使える理由は?

コンベンションルーム・会議室
イベントの「舞台裏」には、どんな部屋が必要だろう?

ATCラウンジで、マイクを持って概要を説明する2名のスタッフ。大きな窓を背に立ち、手前には生徒たちの後ろ姿が見える
ATCラウンジで、プログラムの概要を説明するスタッフ。大きな窓の向こうに大阪湾が広がります

ラウンジは、海外からの賓客や企業の商談にも使われる空間です。ホールは約1,000平方メートルで、天井の高さは7.3メートル。国際会議にも、自動車メーカーの新車発表会にも使われてきました。ギャラリーは、ジブリパーク展、マンモス展、バンクシー展などが開かれた展示会場で、この日は入口付近のみの見学でした。

ATCホール(Cホール)の木の床を歩く2名のスタッフ。黒い天井には細長い照明が並び、白い壁が奥まで続いている
ATCホール(Cホール)を案内するスタッフ。木の床と、黒い天井の照明が広がります

ATCには、まだ正解がない

プログラムの中に、こんな一節があります。「見学するのは完成した答えではなく、変化の途中にある施設です」。

ATCは1994年に開業し、延床面積は約33.6万平方メートル、年間におよそ600万人が訪れます。30年以上たった大きな建物が、人を集め、地域に価値を返し続けるには、何が必要なのか。高校生に向けた問いですが、私たちも毎日、同じことを考えています。

見学のあとの講義は、大阪観光局のMICE担当の方が務めました。テーマは4つ。誰を集めるのか。大阪とATCで何を起こすのか。福島で何を体験してもらうのか。つながると何が生まれるのか。

MICE(マイス)は、ミーティング、インセンティブ旅行、コンベンション、エキシビションの頭文字から生まれた言葉です。会議や研修、報奨旅行、国際会議や学会、展示会やイベントなど、仕事を目的に人が集まる場の総称です。人が集まれば、移動して、泊まって、食べて、街を歩きます。そこで新しい取引や出会いが生まれ、その動きは地域の経済にも届きます。

講義の最後のスライドには、こう書かれていました。「見たのは、建物。考えたのは、人の動き。つくったのは、二都市の未来。」MICEは、人と人をつなぎ、地域と地域をつなぎ、今と未来をつなぐもの。そんな言葉も並んでいました。

講義のまとめのスライドの前で、マイクを持った生徒と、大阪観光局の講師、運営スタッフが向かい合っている
講義のまとめのスライドを背に、生徒と講師が言葉を交わしました

ワークショップのお題のひとつは、「防災未来会議:経験を、次の備えに変える」でした。福島の経験と、大阪の強みを組み合わせて考える内容です。

ATCは、国際見本市会場のインテックス大阪から徒歩5分ほどの場所にあります。此花・港・大正・住之江の湾岸4区には約32万人が暮らし、港湾、物流、MICE、観光を受け止める広い空間が広がっています。会場の詳しい話は、先週の記事にも書きました。

ATCの日常も、同じです。人が集まる場をつくることが、仕事のひとつだからです。10月24日と25日には咲洲こどもEXPO 2026が、25日にはダンスフェスの決勝が開かれます。ATCの企業理念にも、交流の場や感動体験をつくり、大阪・関西を元気にする、という言葉があります。

十代の頃の午後は、ずっと残る

来館者アンケートを読み返すと、子どもの頃や十代の頃のATCを覚えている方の言葉が、いくつかありました。

「小学生の頃来る度に遊戯王のUFOキャッチャーをやっていたのはとてもワクワクする良い思い出です。」

― 30代・男性(アンケートより)

ある40代の女性は、中学生の頃にATCが開業した当時を振り返り、「海外のお客さまも多く訪れ、楽しかったです」と書いていました。

それから30年たっても、最初に来た頃の記憶は残っています。10月6日の午後を過ごした福島の70名にとって、ATCがどんな場所になるのかは、まだ分かりません。いつか誰かが「修学旅行で行った場所だ」と思い出す日が来るなら、それはうれしいことです。

修学旅行や研修、団体見学のご相談について

ATCにとって、修学旅行でのMICE関連施設の見学受け入れは、今回が初めてでした。この経験を今後に活かし、修学旅行をはじめとする団体様の受け入れ拡大につなげていきます。

学校や旅行会社の方で、館内の見学や、会議室を使った研修をお考えの場合は、「ビジネスのお問合せ」フォームからご連絡ください。どの種別か迷うときは「その他」をお選びいただければ、こちらで担当部署におつなぎします。

Q. MICEとは何ですか。
A. ミーティング、インセンティブ旅行、コンベンション、エキシビションの頭文字から生まれた言葉です。仕事を目的に人が集まる、会議、研修、大会、展示会などの総称です。

Q. ATCは、修学旅行などの団体の見学を受け入れていますか。
A. はい、修学旅行の受け入れは、これまでにも行っています。2026年10月6日には、福島県の県立高校の修学旅行で、MICE関連施設の見学と講義を行いました。この経験を今後に活かし、修学旅行をはじめとする団体様の受け入れ拡大につなげていきます。ご相談は「ビジネスのお問合せ」フォームから承ります。

Q. 今回の修学旅行プログラムは、どんな内容でしたか。
A. 約40分の館内見学のあと、大阪観光局による50分の講義とワークショップを、コンベンションルーム2で行いました。全体で2時間のプログラムです。

Q. 会議室やホールの利用は、これまでの窓口でも相談できますか。
A. できます。これまでの窓口に加えて、新しいフォームの「イベント会場レンタル」からもご相談いただけます。

R

ロバート

経営戦略室

今回の企画には、ホール事業部、大阪観光局とともに、私たち経営戦略室も加わりました。普段は週末のブログを書いていますが、ATCを知らない方にこの場所の仕事を伝えることも、私たちの役目のひとつです。

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